足切りラインの発表
出願最終日の出願状況については、以前の記事で触れました。
そして本日、2月15日に、東京大学の第1段階選抜の結果が発表されました。
すべての科類で足切りが行われたので、昨年2021年との比較で書いてみます。
(2021年→2022年 で書いています。)
【文科一類】
最高点: 894点 → 856点
平均点: 743.23点 → 675.62点
最低点: 562点 → 520点
【文科二類】
最高点: 881点 → 847点
平均点: 746.18点 → 692.31点
最低点: 203点 → 435点(2021年は足切りはなし)
【文科三類】
最高点: 871点 → 840点
平均点: 770.24点 → 697.77点
最低点: 600点 → 595点
【理科一類】
最高点: 882点 → 864点
平均点: 789.12点 → 730.01点
最低点: 699点 → 630点
【理科二類】
最高点: 879点 → 860点
平均点: 764.47点 → 700.02点
最低点: 629点 → 646点
【理科三類】
最高点: 886点 → 860点
平均点: 757.92点 → 659.06点
最低点: 534点 → 529点
昨年と比べて共通テストが難化したにもかかわらず、文科三類の足切りラインは5点しか下がらず、理科二類にいたっては17点も上昇しています。
出願状況から予想したとおり、文科三類と理科二類の足切りラインは、昨年よりもかなり高くなりました。
足切りラインの見極めは、本当に難しかっただろうと思います。
予備校の予想はどうだった?
駿台が予想した第1段階選抜通過ラインは、
文科一類が585点、文科二類が615点、文科三類が620点、理科一類が630点、理科二類が625点、理科三類が585点
でした。
理科一類はピッタリでしたが、その他はかなりずれてしまいました。
河合塾が予想した第1段階選抜通過ラインは、
文科一類が610点、文科二類が625点、文科三類が635点、理科一類が645点、理科二類が645点、理科三類が560点
でした。
理科二類はほぼピッタリでしたが、その他はかなりずれてしまいました。
予備校の予想は、基本的にはずれるものです。
予備校の予想を見て、足切りラインが高そうだと多くの受験生が回避した結果、足切りラインは下がってしまいます。
逆に足切りラインが低そうだと多くの受験生がそちらを志望するため、足切りラインは上がってしまいます。
予備校の予想はずれるというのが、宿命なのです。
平均点は?
第1段階選抜合格者の平均点は、昨年よりも55点から70点ぐらい下がっており、この差が昨年との共通テストの難化度合いをあらわしています。
以前の記事で書いたように、上位層でも40点から50点ぐらい、昨年と比べると下がっている感じです。
第1段階選抜合格者の平均点は、足切りを通過した受験生の平均点であり、二次試験を受けて最終的に東京大学に合格する受験生の平均点とは異なります。
例年であれば、理科三類を除けば、800点から810点ぐらいが、最終的に東京大学に合格する受験生の平均点です。
それが今年は、750点から760点ぐらいになっていそうです。
その点では、理科一類の第1段階選抜合格者の平均点が730点というのは、かなり高い点数です。
成績上位層がたくさんいて、二次試験はかなりシビアな戦いになりそうです。
(理科三類の二次試験のレベルは別格として)
国立大学前期の二次試験まで、あと10日あまり。
体調を崩すことなく、本番に臨めることを祈っています。
頑張れ、受験生!