共通テストのボーダーは?

大学受験

本当に難化したんだ!

すでにニュースにもなっているように、2年目の共通テストは難化しました。

文系5教科8科目(英語、数学1&2、国語、理科基礎×2、社会×2)
2021年度の平均点 552(駿台推定値)
2022年度の予想平均点 駿台:508、河合塾:509、東進:508

理系5教科7科目(英語、数学1&2、国語、理科×2、社会)
2021年度の平均点 572(駿台推定値)
2022年度の予想平均点 駿台:513、河合塾:512、東進:514

この平均点予想からも分かるように、昨年度から文系では44点、理系では59点と大幅に下がっています。
それだけ難化したということです。

もともとセンター試験では平均点が6割となるように作問していたので、900点満点で540点ぐらいを想定されていました。

共通テストでは5割となるようにと言われていましたが、900点満点で510点とすると5割6分なので、そこまでは下がっていません。

しかしツイッターなどにあげられていたのは、受験生の悲痛な叫びでした。

自分が想定していた得点イメージから、30点から40点ぐらい下がっていたということだと思われます。

それぐらいに、受験生にダメージを与え、奈落の底に落とした共通テストの難化だったのでしょう。

東京大学志望者はどうか?

東大に合格する受験生の共通テスト(センター試験)での平均点は、およそ9割、つまり800点から810点ぐらいと言われていました。

もちろん700点台でも合格する受験生はたくさんいるのですが、合格者の平均としてみると800点から810点ぐらいとなっていたのです。

その年その年によってセンター試験の難易度は違うのですが、東大を受験するような成績上位層はその影響をあまり受けないのです。

では、今年の共通テストが難化しても、東大を受験するような成績上位層は関係ないのでは?

そう思っていたのですが・・・

駿台や河合塾では、各大学の学部ごとに志望者の共通テスト得点分布を発表しています。
https://dn-sundai.benesse.ne.jp/dn/center/doukou/nankan/index.html
https://www.keinet.ne.jp/center/analyze/daigaku.html

駿台の資料で、東京大学文科一類の志望者の得点分布を見てみます。
まずは昨年度、830点で上位から99人、810点で248人、790点で392人、770点で498人といった分布になっていました。
それが今年度は、830点で上位から10人、810点で40人、790点で91人、770点で187人、740点で393人、725点で489人といった分布になっています。

東大を受験する成績上位層も、軒並み共通テストで点数を落としていることが分かります。
昨年度であれば830点を取っていた受験生が、今年度は790点ぐらい。
昨年度であれば810点を取っていた受験生が、今年度は760点ぐらい。
昨年度であれば790点を取っていた受験生が、今年度は740点ぐらい。
つまり、40点から50点ぐらい下がっているのです。

通常であれば810点ぐらいを取れる受験生が、今年は自己採点をしてみたら760点ぐらいしか取れなかったということです。

共通テストを終えて自宅で自己採点をした時に、さぞかし落胆したであろうことは想像できます。

しかし受験生全体で得点が下がっているということは、全体の中での相対的な位置としては、決して悪くはないのです。

冷静な判断が必要に

これから志望校を変えるべきか、そのまま行くべきかといった決断をしなければならないと思います。

駿台や河合塾から送られてくる個人票で冷静に判断することが必要になってきます。

もう一度、東京大学文科一類の志望者の得点分布を見てみます。

昨年度であれば、上位から34番目で850点で、330番目が800点でした。
その差は50点で、二次試験の得点に換算すると6点ぐらいの差でした。

今年度だと、上位から36番目で815点で、321番目が750点です。
その差は65点で、二次試験の得点に換算すると8点ぐらいの差です。
昨年度よりも2点の差が広がっているとも言えますし、たった2点の差しかないとも言えます。

二次試験の数学で、しっかりと途中の考え方を記述して部分点を確保すればカバーできる差かもしれません。

東京大学のように二次試験の比率が高い大学であれば、共通テストで一定の得点を取れていれば、やはり二次試験で勝負といえます。

しかし共通テストと二次試験の比率が同じような大学では、二次試験でそのままの15点の差を挽回しなければなりません。
そうなると、かなり劣勢を強いられるかもしれません。

今年の共通テストの結果では、志望校の出願判断をすることが、非常に難しくなりました。

学校の先生や予備校の先生ともしっかり相談して、冷静に判断することが非常に重要だと思います。

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