この記事にたどり着いてくれたキミへ
キミは、今年の大学入学共通テストを受験している高校3年生や高卒生でしょうか。
それとも来年以降の受験を目指している高校生でしょうか。
これまで共通テストの追っかけをしてきたおっさんの独り言に、しばしお付き合いいただければと思います。
ちょうど一年前
最後のセンター試験が行われていました。
https://yourmomentoftruth.com/2020/01/19/post-844/
ボクは共通一次試験の世代なので、リスニング試験などという発想はまったくなかったですし、一次はマークで二次が記述ということを普通に考えていた高校生でした。
同じ学年の子どもは現在の1.5倍ぐらい、180万人がいましたが、共通一次を受験するのは36万人ぐらいという時代でした。
現在の18歳は約120万人で、そのうち50万人以上が受験するセンター試験や共通テストの時代とは、ある意味でまったく違いました。
平成2年から昨年まで、31年間実施されてきたセンター試験がその役目を終え、今年新たに共通テストが実施されることとなりました。
紆余曲折の共通テスト
現在の高校3年生には説明の必要もありませんが、共通テストをどのように実施するのかは紆余曲折を経てきたとしか言いようがありません。
英語の民間試験を導入するということで、中学生のころから英検などを受けてきた人も多いでしょう。
それが急遽、高校2年生の秋に導入しないことが決定されたのです。
https://yourmomentoftruth.com/2019/11/01/post-812/
その後、国語と数学の記述問題についても実施されないことが決まりました。
ひたすらに振り回され続けたと皆さんが感じても、しょうがないと思います。
それほどに、迷走していたとしか言いようがありません。
新型コロナで大変なことに
いよいよ受験学年なるといった矢先、2020年3月から学校が閉鎖。
おそらく塾もいったん講義を中断してしまったはずです。
入試に向けてエンジンを全開にしようとしたところで、いきなりガソリンがなくなってしまったような状態。
皆さんも途方に暮れたと思います。
高校の先生たちも、なんとかオンラインで授業を実施しようと、あらゆる努力をされたと思います。
夏前に学校が徐々に再開されてからも、感染予防の対策を徹底的に進めてきたはずです。
受験生の皆さんも大変であり、一生懸命にやってきたと思いますが、先生たちも本当に力を尽くしてきたと思います。
高校生の皆さんの目には映らないかもしれませんが、大学の先生たちも、大変な苦労をしてきたはずです。
2021年1月に、共通テストが本当に実施できるのか？
どのような状況が想定されるのか？
受験生を感染から守るために、どのような対策が考えられるのか？
いろいろなことを悩み、検討し、実施されてきたのだと思います。
そうした影での偉大なる努力の結果が、今日の「共通テスト実施」のはずです。
2021年の受験を経験した皆さんだからこそ
とにかく大変な思いをして、不安と向き合って、日々の努力を積み重ねてきた受験生の皆さん。
この経験は、これからの人生、必ずどこかで役に立つはずです。
この一年を乗り切ってきた強い気持ちを忘れずに、これからの人生に立ち向かっていってください。
そして、この一年、皆さんの努力をムダにしないために、いろいろなことに手を尽くしてくれてきた高校の先生や大学の先生、そして関係者の皆さんへの感謝の気持ちを忘れないでください。
自分たちの人生は、自分の努力だけで成立するものではありません。
多くの人の助けや貢献があってはじめて、成り立つものです。
特に、スポットライトをあてられない、影の努力で支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れないでください。
その気持ちがあれば、今度は皆さんが次の世代に向けて、社会を作っていくことができるはずです。
頑張れ、受験生！！
