ここのところ地域活性化というテーマで、いろいろと本を読んでいます。
大前研一氏が地方創生について講義を行った内容が書籍化されていたので、そちらを手に取ってみました。
大前研一ビジネスジャーナル No.11(日本の地方は世界を見よ!イタリア&世界に学ぶ地方創生) (大前研一books(NextPublishing))
主にイタリアの地域産業を比較対象にして、日本の地域ビジネスの目指す姿を描いています。
イタリアでは、コモの絹やトスカーナのなめし革、パルミジャーノ・レッジャーノチーズなど、1,000億円超の地域ビジネスがいくつもあります。
関税障壁のないEUという巨大市場をターゲットにできるという地の利はあるものの、製品のクオリティだけでなく、ブランディングなどいろいろな策を講じてきた結果が、このビジネス規模に繋がっています。
翻って日本の地域ビジネスの規模はというと、非常に厳しい。地方創生で立ち上げたビジネスの多くは、数億円規模でしかない。
日本あるいは地域のGDPを押し上げていくという意味で、まず100億円レベルのビジネスを築いてはどうかと提唱しています。
そのために、「狭く深く」「地域でまとまる」「世界にPRする」の三要素を軸に、地域ビジネスを進めていくことが重要であると。
イタリアには学ぶことは多いと感じています。
デザインという側面でのイタリアの強さを感じていますが、そちらはまた別の機会に。