入試改革が見えてきた ~早稲田大学政経編Ⅱ

早稲田大学 大学受験

これまでの経緯

早稲田大学は、昨年、2018年5月30日に早々と2021年度入試の改革について公表しました。
その際、政治経済学部についても詳細が発表されています。
早稲田大学の入試改革
さらにサンプル問題を、2018年8月3日に発表しています。
入試改革が見えてきた ~早稲田大学政経編
この中で、全体で200点のうち、 英語外部検定試験を30点加味することとなっています。

英語外部検定試験の利用方法

約1年を経て、2019年4月26日に追加の情報が発表されています。
https://www.waseda.jp/fpse/pse/assets/uploads/2019/04/77fd6c7b912c4a0f0201ebfd36d599b8.pdf

(3)英語外部検定試験について
大学入試英語成績提供システム(以降、「同システム」と言う。)に参加する全ての英語外部検定試験(※1。以降、「当該検定試験」という)のスコアを利用できることとします。なお、当学一般入試の出願開始月から遡って2年以内に受験した当該検定試験であれば、同システム経由でなくとも、各試験実施機関から受験生を介さず直接当学に提供される成績データに限り利用できることとする予定ですが、詳細については決定次第、改めてお知らせします。
(※1)具体的な試験種別は以下のとおり(大学入試センター公表資料より)
・ケンブリッジ英語検定
・TOEFL-iBTテスト
・International English Language Testing System(IELTS)※対象は「アカデミック・モジュール」
・TOEIC Listening & Reading Test および TOEIC Speaking & Writing Tests
・GTEC
・Test of English for Academic Purposes(TEAP)
・Test of English for Academic Purposes Computer Based Test(TEAP CBT)
・実用英語技能検定(英検)

高2での結果が使える!

大学入学共通テストでは、「大学入試英語成績提供システム」を通じて外部検定試験を活用することとなっています。そのシステムでは、高校3年生以降の4月~12月の間に受検した2回までの資格・検定試験の結果のみが大学に提供されます。つまり、高2で外部検定試験を受けて良い結果を出していても、大学入学共通テストの枠組みの中では利用できません。

ところが、早稲田大学の政治経済学部では、「当学一般入試の出願開始月から遡って2年以内に受験した当該検定試験であれば、同システム経由でなくとも、各試験実施機関から受験生を介さず直接当学に提供される成績データに限り利用できることとする予定」となっています。つまり高2で受検した結果を、2021年度入試で利用できるということです。
これまでも私立大学の入試で外部検定試験の結果を利用する際、高2での結果も利用できるケースは多くありました。その考え方が踏襲されていると思って良さそうです。

2021年度入試で最も利用されそうな外部検定試験は、従来型の英検に近い「英検2020 2 days S-Interview」と予想されます。
その他では、日本の学習指導要領に準じている「TEAP」や「GTEC」が続くことになろうかと思います。
英検からは、「英検 2020 1 day S-CBT」と「英検CBT」も大学入学共通テストに採用されますが、「英検2020 2 days S-Interview」に比較すると利用率は低くなるのではないでしょうか。
(他にも採用された検定試験はありますが、利用が少ないと予想されるので省略します。)
しかし残念なことに、最も利用されそうな「英検2020 2 days S-Interview」については、2019年度での実施は見送られています。
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2018/pdf/20181213_2019eiken.pdf
そのため現在高2のお子さんが、高2の間に受験されるとすると、「TEAP」「GTEC」「英検 2020 1 day S-CBT」「英検CBT」が対象となります。
「TEAP」と「GTEC」は、これまでの大学入試でも活用されてきているので、入試に採用している大学がどの程度のスコアを求めているのかも目安として持てるので、利用価値は高いと思います。
GTECが一回9,720円、TEAPが一回15,000円なので、決して安い受検料ではありません。しかし2021年度の入試で利用できるのであれば、一回は受検しておくのも良いのではないでしょうか。

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