とうとう合格発表
12時にWebで発表されたのを見ると、合格された方、残念ながら不合格となった方、それぞれの思いを想像してしまいます。
はるか昔、自分自身が浪人決定した時は、思いのほか淡々としていました。
しかしそれは、友人の多くも予備校での高校4年生が決まっており、みんなでもう一年頑張るかという気持ちが強かったからかもしれません。
当時と違うのは、得点通知があること。
不合格だった方には、合格発表後すぐに。
合格された方には、4月の中旬に。
それぞれ、共通テストの得点とともに、各教科の得点と総合点、そして不合格だった方には不合格者内での順位の範囲を示すランクが記されています。
Twitter上では「#東大開示祭り2022」あるいは「#東大開示祭り」というハッシュタグで、結構な数の受験生が通知書をアップするはずです。
不合格となった受験生も、もし浪人して再受験するのであれば、その得点開示の結果をもとに、自分の強みを伸ばし、弱みを克服するための勉強を考えていくこととなります。
数十年前からすると、ずいぶんと親切になったものだと思います。
平均点と最低点からカンガエル
合格発表とともに、各科類の合格者最高点・平均点・最低点が公表されます。
あくまで総合点としてしか公表されないのですが、そこから今年の受験を考えてみます。
まずはファクトから。
とにかく、びっくりです。
これまで見たこともないような低い点です。
昨年よりも30点ほど低くなっています。
以前の記事で書いたように、共通テストの難化で、東大受験生全体として50点ぐらい下がっていました。
でも、900点満点を110点に圧縮するので、共通テストで50点低下した場合の総合点に対する影響は6点ぐらいです。
ということは、25点ぐらい二次試験の平均が下がったということでしょう。
まずは数学。
難化により、0完が続出したのかもしれません。
昨年のボリュームゾーンが1完2半ぐらいで30点とすると、今年は0完2半とかで15点ぐらいにボリュームゾーンが来てしまったかも。
それだけで15点ぐらいは平均点がおちてしまうので。
のこり10点は英語でしょうか。
通常であれば得点源になる大問1や大問3のリスニングが難化しているので、全体として点数を落としている可能性があります。
予備校が受験生の開示情報を集めて分析すると思いますが、近年まれにみる難易度だったということかもしれません。
数学の標準問題をしっかり解いて、得点を積み重ねるタイプの受験生には厳しい年だったと思います。
去年に続き理1はハイレベル
以前の記事で、理1の第一段階選抜合格者平均が730点と高く、ハイレベルの戦いになると予想していました。
理1の最低点と理2の平均点が10点差しかなく、今年も「理2にしておけば・・・」という受験生は多かったのでは。
ここ数年の理系人気は分かるのですが、理1と理2がこれほどに差が開くのは、ちょっと不思議です。
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