模試のもろもろ
中学受験でも模試について書き留めました。
中学受験で模試を受ける目的は、
①弱点を見つける
②全体の中での位置を知る
③入試と同じような環境で『場』に慣れる
としていたのですが、この3点は大学受験でも同じです。
高2までは、定点観測に近い位置付けと考えています。つまり「①弱点を見つける」というのが主ということです。
「②全体の中での位置を知る」「③入試と同じような環境で『場』に慣れる」という目的は、高3になってからの大学別模試などが意味を持ってきます。
息子は高1から駿台の全国模試を毎回受けていました。駿台模試は難しいとは言われていますが、想定している進度は一般的な高校生を想定しているので、どこまで定着しているのかを確認する意味で目的に適っていると思います。
https://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/sundai/scontents_P/moshi_PD/1337468611129.html
全国模試とは別に、高1と高2を対象とした、駿台とZ会共催のアドバンス模試があります。以前は河合塾とZ会が共催していたのですが、Z会が駿台と提携したので、駿台との共催に変わったものです。
こちらは中高一貫の進学校に通う高校生を対象にしており、受験者の母体となるレベルが高めです。
想定している進度も中高一貫を念頭に置いているので、直近で学習してきたことも含めて確認する意味では良いかもしれません。
ただボク個人が思うところでは、駿台の全国模試を丁寧に受けながら、弱点を見極めていくほうが良いと感じています。
高1での実態
子どもが、高1で受けた駿台模試の偏差値推移です。
国語は、現代文は安定的に得点できており、古文・漢文の出来次第で偏差値が振れています。
中3から高1の初めまでは古文・漢文に苦しんでいましたが、高1の半ばからは基礎が固まってきたからか、大きな失点をしなくなって安定しました。
数学は、以前の記事でも書いたとおり、とにかく落ちこぼれないために週一の塾で基礎を固めている最中でした。
高1の第1回こそ問題の相性が良かったせいか、偏差値60を取っていましたが、その後はずっと50台前半を推移していました。
とにかく基礎を固めることに専念していたので、それはそれで良いと思って、見守っていました。
英語が実は大きな弱点を抱えていて、それが駿台模試で露呈していました。
文法・語法・語彙の問題と英作文の問題で得点できず、本人も苦手意識を持っていました。
小学生のころから基礎英語を聞いて、中学でも学校の授業でリスニングをしっかりやっていたので、リスニングの得点力は平均を上回っていました。
また読解(リーディング)も、速く読み取っていくことには慣れていて、比較的得点できていました。
英検は、それで乗り切ってきたのです。
しかし・・・
英検に合格した時に、「なんとなくでしか解答してないんだけど・・・」と本人が言っていたのは、そういうことなのです。
文法・語法・語彙の問題と英作文の問題のように、しっかりとした知識がないと解けない問題は、ことごとく失点していました。
さらに読解でも、文法や語法の知識をもとに精読するような問題では、失点していたのです。
高1の第3回で高い偏差値となったのは、たまたま得意なところが出題されただけで、安定した得点力にはなっていませんでした。
駿台の全国模試を受けながら、特に英語の弱点が明確になったのは良かったと思います。
これこそが、模試を受ける大きな目的だと思います。
コメント