とうとう、英検。

英検 大学受験

予約申込開始

『英検2020 1 day S-CBT』の予約申込が9月18日、スタートしました。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/top.html
第1回検定(実施時期:2020年4月~7月)の枠を確保することが目的で、10月7日まで申し込みが可能です。
その後、本申込が2020年2月9日に開始されます。
このあたりの流れについては、説明会の動画がアップされているので、そちらを参考にされると良いと思います。
https://www.eiken.or.jp/eiken2020/info/seminar04.html

大学入学共通テストに使用する英語外部検定試験については、以前の記事でも触れました。


いろいろな反対意見が出されているものの、文科省はこのまま推し進めていくのでしょう。

ある種の囲い込み

英検は、うまく立ち回ったなという気がします。
GTECは開催日程を5月に発表したものの、その後は詳細の発表にはいたっていません。
いっぽうの英検は、着々と進めながら、適宜発表してきています。
会場としては、全国186エリアに約260の会場配置する予定としています。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/documents/scbt_testcenter.pdf

開催日程も、第一回を2020年4月~7月の土日・祝日の日中、または平日夜に予定するなど、かなりフレキシブルに受験日を選ぶことができそうです。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/administration.html

いっぽうのGTECは、実施日が6月14日、7月19日、10月4日、11月1日の4日に限定されてしまい、また会場についてはいまだ明確にはなっていません。
https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/overview/pdf/2020outline.pdf

英検は、予約申込が必要であることを、以下のようにはっきりと明記しています。

現状では、予約申込なしでの本申込はしていただけません。

2019年7月2日にリリースし、本ウェブサイト掲載のお知らせ(「英検2020 1 day S-CBT」の実施概要のお知らせ)でご案内のとおり、英検協会として「予約申込」をしていただいた方々の座席は必ず確保することをお約束しております。そのため、予約申込時の入力情報をもとに、「本申込」までの期間に都道府県単位で予約申込者数の120%を目安に余裕ある座席数をご用意いたします。

出所:https://www.eiken.or.jp/eiken2020/info/20190718-01.html

そうした状況では、英検の予約申込期間が10月7日までと限られてしまうと、受験生の多くが「まずは英検の予約はしてしまおう」と判断してもおかしくはありません。さらに予約金として3000円を取られるわけですから、予約したら、そのまま本申込に流れていくことは、想像に難くはありません。
ある種の囲い込みに成功すると思います。

なんのための外部試験導入だったの?

こうした狂想を見ていると、いったい誰のための、なんのための外部試験導入だったのだろうかと思うばかりです。
高校生、大学生の英語力を高めることを目的にしていたはずなのに、どうみても大きな変化をもたらすとは思えません。
共通テストで、リスニングの配点が大きくなることのほうが、よっぽど英語力を高めることに寄与するのではないかと思います。それだけでも十分なインパクトを与えたのではないかと。
いつのまにか、外部試験を導入することが「目的化」してしまったように思えてなりません。

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