入試改革が見えてきた ~東京工業大学編

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基本方針を発表

東京工業大学が、2021年度入試における基本方針を発表しました。
https://admissions.titech.ac.jp/examination/pdf/h33kihonhoshin_951963.pdf

共通テストの枠組み

現在のセンター試験では、国語1科目、地歴公民1科目、数学2科目、理科2科目、英語1科目の5教科7科目を受験することが求められます。その際に、合計点が基準点を超えることが、個別試験の出願資格となるのです。
共通テストとなっても5教科7科目を課すことは変わらず、加えて、英語の民間試験でCEFRのA2以上であることを出願資格とするそうです。東工大を受験するレベルであれば、CEFRのA2は難なくクリアするでしょうから、5教科7科目でどのように第一次選抜をするのか、具体的な部分はまだ決まっていないとしても、共通テストの位置付けは、現行のセンター試験とほぼ同じと考えて良さそうに思われます。

個別試験での取り扱い

数学300点、物理150点、化学150点、英語150点という配分は、現行の個別試験と同じになるそうです。
ただし、英語では個別試験の配点を120点分として、英語の民間試験の結果を30点分加えて、150点とするとしています。
民間試験の結果を、どのように30点分の配点に落とし込むのかは、まだ具体的には示されていませんが、国大協の指針には沿おうとしているようです。

結局のところ

こうして見ると結局のところ、高大接続改革をうたったものの、当面は大きく変わることはないように見えます。
たしかに難関国立大学の個別試験は、記述力が求められるので、高大接続改革だからといって、大きな変更は必要ないという考えなのでしょうね。
そういう点では、現在の高1生はあまり神経質になることなく、基本と本質を徹底した勉強を続けるとともに、記述に磨きをかけていけばよいかなと思います。
そうは言いつつ、「主体性」の部分については、今後どのような流れへと移っていくのか、大きな変化は移行期間後ということなんでしょうか?

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