高校生の参考書を中学から ~子育てOBのつぶやき

参考書 子育てOBのつぶやき

中高が一体であることのメリット

中高一貫校の良いところは、中学の頃から、高校の範囲を意識しながら教えてもらえるということです。

たとえば社会であれば、中学では地理的な内容、歴史的な内容として、日本地理と日本史が中心であるも、日本と関係のある世界地理や世界史を含めて学習します。

でもですね、中学受験で日本地理や日本史は、かなり勉強してきているんですよね。大人なんかより、よっぽど知識を持っていたりします。

ですから、普通に中学の学習内容で社会を勉強しようとすると、退屈でしょうがないわけです。

そうであれば、高校の範囲を意識しながら、地理や歴史を勉強しようということになるわけです。

もちろん高校生になってから、より深く世界史、日本史、地理を学習するわけですが、そこはもう大学受験を意識したレベルになってくるのです。

数学ではさすがにそれは難しいですが、理科なんかはできてしまうはずです。特に生物の分野なんかは。

大学受験を意識したレベルの基礎になるようなところは、中学の頃から少しずつ築いていけるのが、中高一貫校のメリットなのです。

どうする参考書

学校では教科書は使うものの、かなりプリントを多用して進んだ範囲を一緒に学習していきます。

こうなってくると、中学生向けの参考書では不十分なんです。

プリントで説明されたことをより詳しく調べようとすると、中学生向けの参考書ではどこにも出てこない。

どこに書かれているのか?

そう、それが高校生向けの参考書なんです。

その際に注意しておくのは、読みやすい参考書であること。まだ中学生ですし、硬い文章にはなじまないのは確かです。

世界史なら、ナビゲーターを用意しておけば。
もし興味があれば、通史の勉強にもなりますし

日本史なら、金谷を用意しておけば。
こちらも通史の勉強になります。

地理なら、村瀬を用意しておけば。
テレビにも出演していたので、親世代でも知っている人が多いのでは。

世界史については、現在ならこの本も一緒に用意するかも。
この本のありがたさは、高校生になってから世界史Bを学習する時に初めて感じるのだとは思いますが。

中学1年の時に購入すると、高校3年は5年後です。地理の統計データなんかは古くなっている可能性はあります。大学受験の時には、最新の統計データを用意しておくことは必要だと思います。

理科のほうは少し注意が必要です。

高校では、「生物基礎」と「生物」といったように、「○○基礎」と「○○」の二種類の参考書が存在しています。

理系では物理・化学・生物・地学から選択しますが、文系では物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から選択します。

「生物基礎」は、「生物」の学習範囲から一部を取りだした範囲となっています。それが「基礎」なのかどうかは別として、一部の範囲であるということです。

中学での学習範囲が、「生物基礎」に含まれているかどうかということは関係のない世界です。しかし「生物」には含まれているはずです。

ですから、参考書としては物理・化学・生物・地学から選んだほうが無難です。

ここで用意した参考書は、学習指導要領が大幅に変わるということがない限り、いずれ高校生になった時にも使用できるものです。

中学生のうちから、事典的に、あるいは読み物的に使えればいいのではと思います。


この他に、電磁気編と波動・原子編の二冊があります。


この他に、「無機化学+有機化学(1)」と「理論化学(2)+有機化学(2)」の二冊があります。

地学は、参考書を選ぶのが難しい科目です。
大学受験で、二次試験で地学を選択できる大学は限られており、受験生の数がとても少ないことが原因です。
理系の二次試験では、工学系や理学系であれば物理と化学の二科目、生物系や医学系であれば生物と化学の二科目を選択する人が多く、地学を選択することが非常に少なくなっています。
いっぽうでセンター試験、もとい共通テストでは、計算や理論の要素が少ない生物基礎と地学基礎を選択する文系の受験生が多く、実は「地学基礎」の参考書や問題集はそこそこ存在します。
地学と地学基礎では、こうした背景の違いがあり、地学の参考書はほとんど出版されていません。
そんな中で、地学の図録は貴重な存在なのだと思います。

余談ですが、将来、高校で文系を選択した際には、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の問題集を選んでください。

そうしないと、余計な範囲の問題を演習することになるので。

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