ボクが子どもだったころから
タイムスリップ
タイムリープ
タイムトラベル
などなど。
呼び名はいろいろありますが、時を超えるというテーマは、昔からフィクションの世界で数多く制作されてきました。
映画では、バックトゥーザフューチャーが有名ですよね。
ずっと昔から、人々は空想の世界で、過去と未来へ行き来することを考えていました。
それは小説の世界でも。
たくさんの小説がある中で、ボクが考えるBEST3を取り上げてみたいと思います。
リプレイ
米国のケン・グリムウッド氏の作品。
1988年に出版され、日本では1990年に出版されました。
出版されてすぐに、友人から「これは絶対に読むべき」と薦められて手に取りました。
あれから32年。
いまでもこの『リプレイ』が、最高のタイムトリップ小説だと思っています。
人生をどう生きていくべきか、読みながら考えさせられる傑作です。
スキップ
1995年に出版された北村薫氏の作品。
人生で過ごしてきた、そして過ごしていく時間は、まわりの人たちと、そして自分自身と共有されるからこそ、価値あるものです。
その価値ある時間を失うことがどういうことなのか、どれだけつらいことなのかを感じさせてくれる作品です。
時間を飛び越えることは、ある意味で残酷なことであることを、この本を読みながら感じました。
『スキップ』から、『ターン』『リセット』と続く、北村薫氏の時と人の三部作の最初の一冊。
三部作、それぞれが違う持ち味のある作品になっています。
初めて読んでから25年以上が経ち、ボクがいま読んだら、また違った感触を持つのでしょうか。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
2012年に出版された東野圭吾氏の作品。
『リプレイ』『スキップ』『ナミヤ雑貨店の奇跡』はぞれぞれ、時の超え方が違います。
しかし、そこに流れる「時の大切さ」や「かけがえのなさ」が感じられるところは同じです。
そして、『秘密』という作品でもそうですが、東野圭吾氏の作品にある「人間の業」のようなものが加わってきて、読み手を引き込んでいく、そんな作品です。