地域みらい留学って?

ミライ科

高校魅力化プロジェクト

この本を読んで知ったのですが、最近は中山間や離島の高校に国内留学する高校生が多いそうです。

本の中では、島根県の高校を中心に、地域の特色を学んだり、地域課題解決に取り組んだりするアクティブラーニングにより、将来、地域活性化のリーダとなる人材ともなりうるキャリア教育の実践が伝えられています。
そうした教育に魅力を感じた高校生が、県外からも留学してきています。
いったいどれくらいの生徒が留学してきているのでしょうか。

県外の中学から島根県の高校へ入学した生徒は、平成22年には54名であったのが、令和元年には195名となっており、この9年で実に3.5倍に増えているのです。
https://shimane-ryugaku.jp/outline/data/

こうして県外から留学してくる生徒が、直接、地域の活気に繋がっているだけでなく、高校卒業後にもその地域に残って職に就くケースもあり、地元の若者がいったん都会に出た後にUターンで戻ってくるケースとあわせて、地域の活性化に大きく貢献しているのです。

地域みらい留学

こうした中山間・離島地域への留学を後押ししているのが、『地域みらい留学』というWebサイトです。
https://c-mirai.jp/
中山間・離島地域への留学希望者に対いて、北海道から沖縄まで全国55校の情報を提供するとともに、卒業生や在校生へのインタビューなどを通じて地域留学の魅力を伝えています。
そして毎年、大阪、福岡、東京、名古屋の4か所で、地域みらい留学フェスタというイベントを開催し、全国から高校が出展して、地域留学に興味を持つ中学生やその保護者に対して直接説明を行っています。
前々回にご紹介した広島県立大崎海星高校も、55校の一つとして情報を提供しています。

地域活性化における高校の重要性

一昔前は、地域活性化というと、地元産品や観光地の全国アピールによる地域収入増のイメージが強かったと思います。
しかし、こうして見てみると、高校がいかに重要な役割を担っているのかを、強く感じることができました。
掛け声だけのアクティブラーニングではなく、地元を題材として、地元に役立てることができる内容として、推進されています。
こうして学んだ高校生が、地元に残って職に就く、大学に進学してさらに学びを深めて地元に戻ってくる。
地域活性化に向けてこうしたサイクルを作り出していくために、高校の果たす役割の重要性を感じました。

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