ライフ・シフト

人生 人生

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

2016年に『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略』という本が出版され、ベストセラーとなりました。
記憶に新しい方もいると思います。

私自身がアラフィフとなり、これからの生き方を見つめ直そうと思うようになった、きっかけの本です。
1945年生まれ、1971年生まれ、1998年生まれの人物を想定し、それぞれの人生設計のヒントとなることを目指した内容となっています。
アラフィフの私は、1971年生まれの人物に近いところにいます。
どういう位置付けの人生なのでしょうか?

3ステージの人生が崩れる

1945年生まれ、日本で言えば団塊の世代は、「学ぶ時期/会社勤めの時期/引退後」という3つのステージで人生を区切れたということです。22歳ぐらいまでの学ぶ時期、60歳か65歳ぐらいまでの会社勤めの時期、年金をもらいながら悠々自適の生活を送る引退後という人生です。
2010年前後から、日本でもシニア向けビジネスが活況を呈してきたように、団塊世代が引退して、趣味などに消費をまわすようになったことが、実際に起きています。

さて1971年生まれの人物にとっては、どのような人生が待っているかというと・・・
まず、年金の受給開始は早くても65歳か、もしかするともっと遅くなる可能性もあります。年金の受給開始までの生活費を、雇用延長で乗り切るのか、退職して現役時代の貯蓄を切り崩すのか、あるいは別の仕事を見つけて収入源を確保するのか、といったことを考えなければなりません。
次に、年金そのものの受給額が絞られる可能性です。日本の大企業に勤める会社員であれば、国民年金と厚生年金の他に、以前は退職金を分割払いにするような手厚い企業年金がありました。しかし低金利の時代で年金基金の運用が厳しくなる中、多くの企業が企業年金の見直しを進めてきた結果、以前のような給付額は期待できなくなりました。
そして、終身雇用の減少です。大手企業が倒産や清算により消滅することも、珍しいことではなくなりました。倒産にまでいたらなくとも、他社に買収されることで、それまでの企業の仕組みが大幅に変更されることもあります。そもそも、勤めている側の個人が転職するケースも増えています。定年まで一つの会社で勤め上げて、安定した老後を確保するという発想そのものが、通用しにくい時代になっています。
こうして「学ぶ時期/会社勤めの時期/引退後」という3つのステージという区切りが、崩れつつあるのです。

マルチステージという考え方

これまでの「学ぶ時期/会社勤めの時期/引退後」という3つのステージが崩れることで、新しいステージが出現すると著者は言います。
旅をしたり、新たな経験を積んだりして見聞を広める「エクスプローラー」のステージ。
これまでのキャリアから離れ、自分で仕事を生み出す「インディペンデント・プロデューサー」のステージ。
同時にいくつもの活動に関わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージ。
最近の副業を認める流れは、ポートフォリオ・ワーカーというステージを後押ししています。
またアラフィフでこれからをカンガエル上では、エクスプローラーのステージが重要となります。

私自身は、これまでの仕事を続けながらではありますが、いままさにエクスプローラーのステージを歩いています。

タイトルとURLをコピーしました