ドメイン名を決めたら、いよいよブログを公開するためのシステムそのものの準備に移ります。
無料ブログサービスとの違いを知る
Amebaブログやライブドアブログなど、無料ブログサービスを利用している方も多いでしょう。
かくいう私も、これまで無料ブログサービスのお世話になってきました。
いわゆる情報システムというのは、「ハードウェア」「ミドルウェア」「ソフトウェア」の組み合わせで成り立っています。
ハードウェアというのは、物理的なコンピュータをイメージしてもらえればよいでしょう。コンピュータの頭脳に相当するCPUや、データを記憶するためのメモリやハードディスクなどを備えた、つまりは箱の部分です。
ミドルウェアというのは、たとえばデータを書き込んだり、取り出したりするためのデータベースなど、ハードウェアの上でソフトウェアを動かすために必要な部分です。
そしてソフトウェアは、私たちユーザーが普段、目にして動かす部分です。ExcelやWordもソフトウェアです。
これらが組み合わさって、情報システムは動いています。
無料のブログサービスでは、これらを一式まとめてサービスとして提供しています。ですから、ユーザは細かなことを気にせず、ブログサービスが提供するソフトウェアの部分を動かして、ブログを書いたり、公開したりできるのです。
これに対して、自分でブログを立ち上げるには、別々に自分で調達してくる必要があります。
まずハードウェアとミドルウェアですが、自分でコンピュータを買ってきて、ネットワークに繋ぎ、24時間365日、常に動かしておくこともできます。しかし、なんらかの障害でコンピュータが止まった場合のために、スタンバイのもう一台を用意しておかなければなりません。またアクセス数が増えてきたら、ブログの動作が非常に遅くなってしまうため、より高性能なコンピュータに買い替えなければなりません。
こんな大変なことまでできないということで、レンタルサーバーという便利なサービスがあるのです。月々いくばくかの利用料を払って、ハードウェアとミドルウェアの部分を借りるのです。
そして、その上にCMS(コンテンツマネージメントシステム)というソフトウェアをのせることで、ブログを動かすことができます。無料のCMSとして代表的なのが、後日あらためて紹介する「WordPress」です。
自分自身でブログを立ち上げるには、レンタルサーバーを調達して、自分でWorPressをインストールするという、二段階の作業が必要です。
レンタルサーバーの比較
「レンタルサーバー 比較」でインターネットを検索してみてください。
エックスサーバー、ロリポップ、さくらのレンタルサーバーなど、いくつものサービスが挙げられています。
個人向けの価格としては、月額100円レベルから1000円レベルぐらいで、価格によってディスク容量などのスペックが異なってきますが、サービス提供会社間では同じようなスペックで同じような価格になっています。
あとは、ドメインを一つ無料で提供とか、SSLを無料利用(最近は多くが提供)、サイト設定などの使いやすさを比較して、レンタルサーバーを選んでください。
これからブログを頑張るぞ、と強い意志で思われている方は、それなりに高いスペックのサーバーを選んでおくほうが無難かもしれません。
ブログを立ち上げるまでの流れ
こうして、ドメイン名を決め、どこのレンタルサーバーを申し込むかを決めたら、順次、手続きや作業を進めていくことになります。
エックスサーバーを例に、流れを簡単に説明します。
いつまでキャンペーンが続くか分かりませんが、エックスサーバーではドメインを一つ無料で提供しているので、エックスサーバーを申し込む中で、ドメインの手配も行います。
- エックスサーバーを申し込む
- サーバー利用料金を支払う
- キャンペーンドメインを申し込む
- SSLを設定する
- WordPressをインストールする
ドメインを他のサイトで手配する場合は、「キャンペーンドメインを申し込む」ところが、独自ドメインを紐づける作業に変わります。
「エックスサーバー 立ち上げ」で検索すると、ブログ立ち上げまでのステップを解説したサイトが、いくつもヒットします。それらの中から、比較的最近、ここ一年ぐらいに作成か更新されているサイトをいくつか選び、立ち上げ方法を自分で整理してみます。そうすれば、完璧な立ち上げステップを、自分なりにまとめることができます。
次回以降で、SSLについて、そしてWordPressのインストールについて、まとめておきます。