タイムアップ
TOEICを受験して、まず最初に感じるのは「時間が足りない」ということです。
TOEICは、45分のリスニングセクションと75分のリーディングセクションから構成されます。
リスニングの45分は音声放送に従いいやおうなく進んでいきますが、リーディングの75分は自分次第です。
自分では急いで問題を解いていたつもりでも、残り10分くらいで、まだ20問近く残っているなんていうことはざらです。
なんとか頑張って進めようと思っても、最後のほうの問題は複数の長文を読んで、問題を解かなければなりません。あせって文章を読むのですが、いっこうに頭に入ってきません。そうなると時間ばかりが進んでいきます。そしてタイムアップ。
結局のところ、リーディングの最初のほうで時間を使い過ぎて、最後のほうの問題は手付かずのまま、マークシートを塗りつぶすだけになるのが普通です。
まずは最後までしっかりとたどり着けるかどうか、そこがTEIC対策の第一歩になります。
テストの全体像
はじめにTOEICテストの全体像を把握しておきましょう。
TOEICテストは、45分間で100問を解くリスニングセクションと、75分間で100問を解くリーディングセクションから構成されます。
細かく見ていくと、次のように7つのPartになっています。
Part1 写真描写問題 6問
1枚の写真について、4つの短い説明文が1度だけ放送され、その中から答えを選びます。
Part2 応答問題 25問
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送され、答えを選びます。
Part3 会話問題 39問
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送されます。印刷された設問と解答を読み、4つの答えの中から選びます。
Part4 説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されます。印刷された設問と解答を読み、4つの答えの中から選びます。
ここまでが45分のリスニングセクションになります。
ここで音声放送が終わり、あとはリーディングセクションをひたすら解いていきます。
Part5 短文穴埋め問題 30問
Part6 長文穴埋め問題 16問
Part7 1つの文書:29問、2つの文書:10問、3つの文書:15問
問題数ではPart5とPart6で46問、Part7で54問ですが、Part7の文書を読むのに結構時間がかかるため、時間配分はかなり偏ってきます。そこでリーディングセクションの時間配分を、あらかじめ考えておく必要があります。
時間配分
リーディングの理想的な時間配分は
Part5 短文穴埋め問題 30問 ⇒10分(1問を20秒程度で)
Part6 長文穴埋め問題 16問 ⇒10分(1問を35秒程度で)
Part7 1つの文書 29問 ⇒25分(10セットあるので1セットを2分30秒で)
2つの文書 10問 ⇒10分(2セットあるので1セットを5分で)
3つの文書 15問 ⇒20分(3セットあるので1セットを6~7分で)
です。
こうしてみると、Part5とPart6は1問で20~30秒しか使えません。少し考え込んでしまうと、あっという間に30秒は経ってしまいます。ほぼ反射的に回答していきながら、少しでも悩んでしまった問題では「それらしい」答えを選択して、次に移っていきます。そこで考え込んで時間を使っても、正答率はそれほど上がりません。その問題はあきらめて、次へと移っていきましょう。
諦めることも肝要です。
これを実際のテストの時刻にあてはめてみると、
Part5 13時46分~13時56分
Part6 13時56分~14時06分
Part7 1つの文書 14時06分~14時31分
2つの文書 14時31分~14時41分
3つの文書 14時41分~15時01分
となります。
14時過ぎにはPart7にとりかかり、14時30分には2つの文書の問題にとりかかっていないと、最後までたどり着けないイメージです。
公式問題集などで演習を行う際には、必ずこの時間配分を意識して問題を進めてみましょう。