次の目標は850点と置いて、TOEIC受験に向けて勉強を継続してきました。
しかし、すでにアラフィフ。
乾いたスポンジのように知識を吸収できることは、あり得ません。
つまり暗記はキツイと考えたほうが良さそうです。
アラフィフにはアラフィフに向いた勉強法があると思います。
ISOJIN流で戦略を考える
それなりに仕事も忙しく、なかなか勉強の時間も取れません。
いろいろな誘惑に負けることも多く、勉強の効率が悪いことは否めません。
さらに、大好きなテレビドラマの録画を見逃すわけにもいきません。
そんな軟弱なアラフィフですから、絞り込んだ戦略で勉強に臨むしかない。
というわけで、
1.実戦形式で演習しまくる
2.リスニングを先行して強化
3.TOEIC独特の部分に慣れる
の3つの戦略をもって、勉強を進めています。
実戦形式で演習しまくる
公式問題集と非公式問題集を使って、実戦形式で演習しています。
まとまった時間を使えるのは週末のみ。
そこで土曜日に一回分の演習を実施。さらに答え合わせ。
これだけでも2時間+1時間で計3時間は使います。
まず、以前ご紹介したリーディングセクションの時間配分を守るように徹底します。そのためには、分からない問題に時間を費やさないことを意識します。
さらに、Part3とPart4では問題を先読みするようにします。先読みについては、あとで触れます。
土曜日に演習した回の復習を日曜日に実施。
聴き取れなかった、あるいは意味が分からなかった単語を確認。
リスニングで間違えた問題は、なにを聴き取ることができなかったために間違えたのかを確認。
単語が原因か。単語は知っていたが、話者の発音を聴き取れなかったことが原因か。といったように。
リーディングで間違えた問題も同様に、間違えた原因を確認。
こちらは単語だけでなく、文法を理解していないために間違えている可能性もあるので、そうしたところも確認。
これをしっかりやると、やはり2時間ぐらいは使ってしまいます。
この1セットを行うことで、間違えた単語や文法はしっかりと定着します。
単語帳を使って暗記するようなことは、アラフィフにはもはや無理です。
網羅性はないのですが、少なくとも頻出の単語や文法は、実戦形式の演習と復習でしっかりと身につけることは可能です。
リスニングを先行して強化
以前ご紹介したように、リスニングのほうが得点しやすというのは事実です。
そこで、スキマ時間時間を使ってリスニングの強化を図ります。
といっても、やることはただ一つ。
週末にやった公式問題集もしくは非公式問題集のリスニング音源を、通勤時間にひたすら聞くだけです。
45分で1周なので、会社への往復で2周は聞くことができると思います。
月曜から金曜までの1週間で10周は聞くことができるので、英語の音声に対して、かなり耳が慣れてくると思います。
さらに、
Where most likely are the speakers?
What will the woman probably do next?
といったような、TOEICではお決まりのように出てくる設問文にも慣れてくるため、会話文を聞いている最中に、なんとはなしに設問パターンが思い浮かんでくるようになります。
つまり、会話が行われている情景を、自然と頭の中でイメージできるようになるということです。
この状態まで行くと、問題集を解いていても、かなり問題を聴き取れるようになってきました。
TOEIC独特の部分に慣れる
まず単語について。
TOEICではビジネス会話を中心に問題を作っているため、やはりビジネス系の単語が多く出てきます。
たとえば「SLOT」と会話で出てきても、スロットマシーンしか思い浮かばないと、おそらく正答はできません。ビジネスでは「時間枠」という意味で「SLOT」をよく使うので、たとえば、都合の良い時間枠をいくつか教えてくださいとか、あなたの予約枠を彼と交換してくださいといった時に頻繁に出てきます。
この他にも、店舗でのやり取りで「在庫を確認してきます」という場合に「STOCK」とか、出張についてのやり取りで「Itinerary」などといった単語が出てきたりします。
こうした単語を、音声と紐付けて覚えていないと、会話のシチュエーションをきちんと理解できないのです。
まずは実戦形式の演習を行う中で、こうしたビジネス系の単語は、意識して覚えておくしかありません。
次に、間接的な回答となる選択肢について。
TOEICのリスニングでは、設問に含まれる単語を間違った選択肢に含ませるということが良くあります。
たとえば「何時に駐車場は閉まるの?」という質問に、「9時にオープンするよ」という選択肢を入れるということです。時間を質問しているので、時間を答えているのが正答だろうと思いこんで間違えることを狙っているわけです。それに対して正答は「守衛のジョンに聞くといいよ」だったりするわけです。
きちんと会話の意味を聴き取れていれば何も問題ないのですが、うまく聴き取れなかったりした問題では、往々にしてはまりがちなパターンです。
こうしたTOEIC独特の部分については、以前ご紹介したPart別の対策本に書かれていたりしますので、一通り目を通しておくと助かる部分も多いはずです。
先読みについて
これは会話文が流れてくる前に、紙面に書かれた設問と選択肢を先に読んでおく方法です。
最初の会話文に対して、設問1~3が紙面に書かれているとします。
最初の会話文が流れる前に、問題形式についての説明が流れるので、その時点で先に設問1~3を読んでしまいます。
次に設問を意識しながら、会話文をしっかりと聴き取る。
会話文が終わったら、すぐに設問1~3に回答する。
その後、設問1~3の設問と選択肢が音声で流れてくるので、その間に次の会話文に対する設問4~6に目を通します。
そして、次の会話文をしっかりと聴き取る。
というように、設問と選択肢を先に読んでから、会話文を聴き取るということを繰り返していきます。
最初はうまくいかないかもしれませんが、公式問題集と非公式問題集を進める中で繰り返していくと、慣れてくるものです。
ある意味で受験テクニック的なものですが、リスニングの強化のところでも触れたように、会話のシチュエーションをイメージできるようになるための一助と考えれば、これもありかなと思います。