ここまでの流れで、やはり見ないではいられませんでした。
「私をスキーに連れてって」
もう30年も前の作品なんですね。
西武鉄道とプリンスホテルの全盛期。
ユーミンの曲に浸りながら、いかにモテるかを研究していた時代。
どうあがいても、三上博史になれるわけはないのですが。
バブル時代を思い出すシーン
デザイナーズブランドのスーツ(ダボッとしたスタイルはいかにも)
PCを使わないオフィスワーク(ところどころにオフコンがあるものの)
オフィスの机でタバコが吸えた時代(いまや社内の喫煙所さえもなくなって)
車の中ではカセットテープで音楽(PlaylistをスマホでBluetooth接続。でも好きな曲をまとめる感覚は同じかな)
ゲレンデではトランシーバで連絡(スマホはおろか携帯電話もない時代)
丸みを帯びたデザインがまったくないカローラIIとセリカGT-FOUR(ある意味で良き時代)
そして長いスキー板(カービングが出てきて時代は様変わり)
バブルのころの「時代感」を感じさせるシーンの数々です。
JR SKIのキャンペーンが打ち出されるはるか前ですから、ツアーバスか自分の車でスキー場へ出かけるしかない時代。
東京駅や新宿駅の近くでは何十台というバスが並んでいたり、スキー場の駐車場は帰りの国道に出るまでに一時間以上かかったり。
異常としか言いようのない混雑ぶりでした。
そんな俗世間的な雰囲気はいっさい感じさせず、まさにトレンディドラマ。
出てくるシーン、出てくるシーン、一つ一つが「当時は」かっこいいというか、ワクワクするというか。
30年前に20歳だった原田知世
彼女の「バーン」で始まり、「バーン」で終わる。
アラフィフおやじにとっては、不朽の名作です。